2008(平成20)年5月14日 国民生活・経済に関する調査会での意見表明(「幸福度の高い社会の構築」について)

○会長(矢野哲朗君) ありがとうございました。
行田委員もまだ御意見ちょうだいしておりませんでした。もし御意見ちょうだいいただけますれば。
○行田邦子君 行田邦子です。
今日、私は当委員会に初めて出席をさせていただいている次第ですけれども、この参議院でこういった幸福度の高い社会の構築のためにというテーマで調査会 が設けられているということを、大変不勉強ながら先日まで知りませんでした。このことを知りまして、大変にすばらしいと思うと同時に驚きを感じておりま す。
その一つ目の理由というのが、私は昨年の夏に初当選をさせていただいてこの国会で働かせていただいていますけれども、今この国会では、道路特定財源を始 めとして税金の無駄遣いの追及、私たち野党、このことにかなりの時間を労しています。そして政府・与党は、それに対する受け答えというか対応に追われてい るように感じます。また、後期高齢者医療制度といった新しい制度ができると、その制度の欠陥、私たち野党はそれを追及し、そして政府・与党はまたその対応 に追われるというような、何か国会が非常に今起こっていることに対して対応するということにきゅうきゅうとしているように感じているんですね。
これはとても大切なことではあるんですけれども、非常に残念なことでもあるというふうに思っていまして、今起こっていることについて対応する、もちろん 大切ですけれども、それと同時に、私たち国会で働く政治家としては、十年先、二十年先のこの国に対して、この国の未来に対して国民の皆さんが希望を持て る、そのための政策の提示であったり、議論をもっとしていかなければいけないのではないかということを感じていたんです。
そんな中で、この良識の府と言われている参議院でこのようなテーマを掲げて調査会を行っているということは本当にすばらしいというふうに思っております。
そして、二つ目なんですけれども、この幸福という言葉を、私のこれ偏見かもしれませんけれども、政治の世界で使うというふうには思っていなかったんです ね。なぜならば、幸福というのはあくまでも極めて主観的なものであって、個々人がどう感じるのか、どうとらえるかということであると。そのようなことがこ の政治の世界で使われる言葉とは正直思っていなかったんですが、今日の皆さんの議論、御意見をお伺いして、この幸福という言葉をあえて政治の世界で使っ て、そしてその幸福度を高める、最大化するためにどうしたらいいのかということを調査していくというのは大変に意義のあることだというふうに思っていま す。
しかしながら、やはり幸福というのは個々人がどう感じるかということであって、これにゴールはないと思うんですね。私たちができることというのは、個々 人の国民が幸福と感じる、主観的に感じるその幸福量をいかに最大化するかと、そのために政治としてどういった土台をつくることができるのか、私たち政治家 ができることというのはこのことだと思っているんです。あくまでも、私たち政治家は国民に対して直接幸福というものを提供できるものではないというふうに 今日の議論を伺って感じました。
その中で、冒頭、佐藤委員が問題提起をされました幸福度を数値化できるかどうかということですけれども、幸福度というのを数値化するというのは難しい面 がいろいろあるとは思うんですけれども、ただ、主観的にそれぞれの国民がとらえる幸福感というのを意識調査をするということは、まず指標として持つべきで はないかなというふうに思っていまして、この一つの指標を長期スパンで見ていくと。そのときに、国民の幸福度を最大化することがほかの何と相関関係が高い のかということを見ることは一つできるのではないかなというふうに思っています。それが雇用の安定なのか、所得なのか、経済的な指標なのか、あるいは何で しょうか、どういったものが相関関係が高いのか、それをこの調査会として一つ調べていくということはできるのではないかなというふうに思いました。
私個人的には、これも本当に主観ではあるんですけれども、希望的な観測ではあるんですけれども、私、国民の幸福度と相関が今極めて高いのは政治行政に対 する信頼度ではないかなというふうに思っています。このような私の主観ではあるんですけれども、このような思いで私も今この国政に携わらせていただいてい る次第です。
今日、皆様の議論を初めてお聞きしまして、大変勉強になりました。参加させていただいたことを感謝申し上げます。
○会長(矢野哲朗君) ありがとうございました。
御協力を賜り、全員の委員の御意見をちょうだいをいたしました。おおむね二時間を限度としてということで、時間にもなったようでもございます。
今後の予定でありますけれども、今日の御意見も整理をさせていただいて、中間取りまとめに挿入もさせていただきたいと思います。早速、各先生方に今日の 意見の交換の議事録を配付をさせていただき、それぞれ御検討をいただいて、二十一日までにその御意見を取りまとめさせていただきます。そして、理事懇等々 の開会でもって中身を精査し、最終的に、六月の四日、次回調査会を開会しまして、中間報告の議を決したいと思っていますので、御協力をよろしくお願いを申 し上げます。
今日は、全員の委員の先生方の御協力、ありがとうございました。
これをもって散会とさせていただきます。


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